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ガーデンセージ

ガーデンセージ(Garden Sage)は、ハーブの一種で、キク科に属する植物です。ガーデンセージ(Salvia officinalis)は地中海地域原産のハーブです。地中海沿岸諸国や南ヨーロッパ、西アジアなどで野生的に見られ、古代から栽培されてきました。

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日当たりと土壌

ガーデンセージは日当たりがよく、排水の良い土壌を好みます。砂質の土壌が適しています。中性からアルカリ性の土壌が適しています。

植え付け

夏の暑さや蒸れは苦手です。春または秋に植えつけると良い結果が得られます。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。初期の段階では湿潤な状態を保ちますが、成長するにつれて、土が乾いたら適度に水を与えます。

剪定

定期的な剪定を行うと、植物がより茂り、形が整います。花芽が出る前に古い葉を摘むと良いでしょう。

お手入れ方法

ガーデンセージは比較的丈夫な植物ですが、高温多湿は苦手です。成長期中、定期的に軽い肥料を追加すると、植物がバランスの取れた栄養を受け取り、健康な状態を維持しやすくなります。

●春の初め(成長期開始時)
成長期が始まる春に、有機質の堆肥や全体用のバランスの良い肥料を追加します。

●初夏(花芽形成時)
花芽が形成される初夏に、リン酸を多く含む肥料を追加すると花芽の形成と発育に寄与します。

 

●定期的な軽い追加肥料

緩効性の固形肥料を二カ月に一度与えてください。ガーデンセージは窒素を過剰に摂ると、茎や葉が過度に伸び、花芽の発育が悪くなる可能性があります。

利用方法

ガーデンセージはキク科の中で最も一般的に食用として使用されます。新鮮な葉や乾燥させた葉は、肉料理やスープ、ソース、パスタ、パン、チーズ料理などに風味を添えるために使われます。またガーデンセージには抗酸化作用がありリラックス効果が期待されるため、乾燥させた葉を使用してハーブティーを作る事が出来ます。また、抗菌・抗炎症作用があるとされ、風邪や喉の痛みなどの症状緩和に利用されることがあります。食用以外にもガーデンセージは強い香りがあるため、部屋の香りつけや乾燥花材として利用されることもあります。

注意点

ガーデンセージは多量に摂取すると問題を引き起こすことがあるため、適切な量で利用することが重要です。また、特定の健康状態や妊娠中の場合は医師に相談してください。

 

ガーデンセージには有効成分が含まれており、これらの成分が大量に摂取されると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。以下は、ガーデンセージの主な注意点です。

 

●タネリン(Thujone)の含有
ガーデンセージにはタネリンと呼ばれる成分が含まれています。これは、大量に摂取されると神経系に影響を与え、中毒症状を引き起こす可能性があります。


●妊娠中の摂取に注意

妊娠中の女性は、ガーデンセージの摂取に関して慎重であるべきです。タネリンの影響が未知のため、妊娠中の摂取を避けるか、医師に相談することが推奨されます。


●吸引や皮膚への接触による反応

ガーデンセージの香り成分は強力で、吸引したり、皮膚に触れたりすることでアレルギー反応を引き起こすことがあります。感受性の高い個人は注意が必要です。
 

●抗凝固作用

ガーデンセージには血液を抗凝固させる効果があるとされています。これは、血液が凝固しにくくなることを意味します。血液凝固障害や血液を薄くする薬を服用している場合、摂取には注意が必要です。
 

これらの理由から、ガーデンセージの摂取は適切な量で行い、特に健康状態や妊娠中の場合は医師に相談することが重要です。ハーブの利用に際しては、個々の体質や健康状態に合わせた注意が必要です。
 

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